悲しみの先に何があるかなんて
皆がこの言葉で乗り越えられるのであれば、
そんな幸せなことはない。
あくまでも、これは理想論だ。
一服の清涼剤。
ほとんどの人々が堕落し、
心を病み、闇に病む、
この言葉とは裏腹に。
だが、しかし
この言葉で奮起するわずかな、
ヒューマンビーイングがいるのだ。
まさに、皮を剥ぐような苦しみと絶望から、未来の渇望感が勝った時、
突然現れる最高の華。
あきらめた人々が、放棄した、ほんとうは手にするはずだった、空に舞っていた
成功の報酬が、あるとき突然そこに流れ込む。
芥川の蜘蛛の糸のごとく、暗闇の底に陥れようとへばりつく
魑魅魍魎に勝った魂に、注がれる清らかな光の手。
選択は託された。
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